[debeaker dream] as mercurochrome solution red:as solid line

gallery gen/tokyo 2014 solo exhibition solstatement


線のドローイングパーツの形

襟ホルダーには1993年11月27日に
N.Yの路上で出会いました 

透明なそれを頭のなかでぱたんとひっくり返してみると

それだけのことで 

いろいろな言葉やオハナシがでてくる

それを頭の外に取り出したくて

輪郭線をなぞってゆく方法をまず試してみたら

モノは定規のような役割を果たし私の呼吸を助けてくれる



[用意されていた術]であることにすぐ気づきました

ドローイングパーツの形は 

異なったアウトプットの方法でベースや縮尺を変え

いくつかのシリーズの形をとって 

なんどもなんども描き直されることになるので

深呼吸が繰り返され

なかなか 安息の呼吸をつくことはできません

+

グリッドは眼にとても好ましいものです

そのグリッドをベースに使うことは

第一の素材として

私の中に常にあるマーキュロクロムの質感を

面的にミニマムに確かめるのに最適だと思えます 

私は ほんの僅かなやり方であっても

自身の見ていること 感じていることを

外にとりだす術になると常に思っています



呼吸をするように なんでもないささやかな方法で

そして 日常のように続いてゆくものとして

制作というものがあればいいと願っています

02022015